愛とか、好きとか、

考えたことの記録

好きがわからない

まだそんなこと言ってんのかっていう感じだけれども、時々、好きがわからなくなる。
好きってなんだっけ?お付き合いってどんな風に始まるんだっけ?

時々とか言っているけれど、普段わかっているかと言うとそうでもない。ということは好きが元々わかっていないのか。そこまで考えてくると、いや違う、好きはわかっているよとも思う。ただ、心の中にあるあの思い出、あの強烈な「好き」を念頭に置いた好きを話しているがために、わからなくなっているというか、どうやったらまたあそこまで達することができるのだろうと、うじうじと考えるのだと思う。そして友達と5時間議論することになる。ひょっとするともうあの気持ちにはなれないのかもしれないし、あの気持ちとは違う形の好きを見出すことになるのかもしれない。でも僕はあの強烈な好きをもう一度体験したいとも思ってしまう。

先日、2年ぶりくらいに好きがほぼわかりかけた。いや、形にならなかった強烈な好きから解放されたとも言えるのかな。
①終わった恋を2年くらいひきずってた ← 強烈な「好き」
②職場の後輩を良いなぁと思い始める
③でも職場恋愛はもうこりごりなので、遠くから今日も可愛いなって癒されてた
④ふとした拍子に仲良くなったけど、最近彼氏ができたことを聞いた
⑤すごいショックを受ける
⑥ひきずってた恋が過去になったことに気がつく
⑦やった!!
⑧後輩のことをちょっと好きになっていたことに気がつく
⑨落ち込む
⑩ちょっとやけになってマッチングアプリをまた始める ← いまここ

終わった恋を2年ひきずった。この間、なんとか次にいこうと、(ご迷惑をおかけした方には申し訳なく思うのですが)職場やマッチングアプリで何人かの人とデートしてたりしてたのだけど、やっぱり好きがわからなかった。好きになれなかった。「好きになれそう!」と思って5,6回デートした人もいたけれど、なんとなく好きになりきれなかった。
そんな頃に後輩の子に少しずつ惹かれていった。ふとした拍子で仲良くなることができたは良いけれど、同時に最近彼氏ができたことを知った。お互いに人として好意を持っていたことがわかって嬉しかったし、もっとこの人のことを知りたいって思ったし、もっと仲良くなってみたいって思ってしまった。それは好きの一歩手前のように思う。でも彼氏ができてしまって、彼女の口から直接「彼氏のことが好きです」という言葉を聞いた。ほぼ好きになりかけてた僕はすごくショックを受けた。
そして気がついた。彼氏ができてしまったことはすごくショックだけど、あんなに好きだった前の恋はその時頭の中からどこかへ消えていて、ふと「あの恋は、あの好きはもう過去になったんだ」って思った。あの強烈な好きが過去になった。自分でもすごく驚いた。こんな風に思えるようになるんだな。

好きを考える時に真っ先に頭の中でイメージしていた好きが過去になった。ということは、今の僕には新しい好きに触れるチャンスがある。前の好きは「全身全霊をかけて相手を好きになる好き」だったけれど、今度はどんな好きに触れられるんだろうか。好きは相手がいて初めて生まれるその二人の関係だろうから、やっぱり今も僕には好きがわからない。後輩の子は残念だったけれど、(後輩の子とも仲良くなりつつ、)新しい恋、新しい好きに向けて色んな人と合って、色んな話をしていきたいな。たくさん悩んで苦しんで考えたことも無駄なんかじゃなくて、それは新しい好きのためにある。

そんな風に思えた。今はそれだけでも良いのかな。